レバレッジ

FXにはレバレッジという仕組みがあります。

これは先物取引などにも存在していますが、もともとの言葉の意味は、要するに小さな力でも大きなものを動かすことのできる「てこの原理」のことです。

FXにおいては、このレバレッジを利用して少ない金額の証拠金でも、その何倍もの大きな取引を行うことが可能となるのです。

　当然、このレバレッジには様々な倍率があります。

以前は各FX会社が自由に倍率を決めていた時代もありました。

その時代にはレバレッジ五十倍、百倍も当たり前であり、時にはレバレッジ四百倍などという凄まじい倍率もまかり通っていたようなことさえありました。

しかし、あまりにも高い倍率はギャンブル性が高く、もしもその投資が上手くいかなかった時には、投資家は破滅的で莫大な損失を被ってしまうことにもなり、日本においてはレバレッジ規制が始まることになったのです。

それにあまりにも高い倍率は、時にはFX会社をも経営破たんに追い込んでしまう危険もあるので、規制せざるを得ない状況になったのでした。

この規制によってレバレッジの最高倍率は2010年8月からは50倍までとなりました。続いて2011年8月からは最高25倍までしか認められなくなりました。

そして今日に至っています。

しかし、レバレッジ35倍ならば安心だというわけにもいきません。たとえば証拠金10万円でレバレッジ25倍のFX取引（米ドルと日本円、レートは一ドル百円）を行ったとします。

その際、もしも為替レートが自分にとって2円ばかり不利に動いたとしますと、2パーセントの25倍で50パーセントものマイナスとなってしまうのです。

つまり、証拠金10万円があっという間に半分の5万円になってしまうというわけなのです。

実際、2円の変動など数日で起こり得ることです。

　確かにFXはレバレッジによって短期間で大きな利益を挙げることができるのですが、それはあくまでも上手くゆけばの話です。

上手くゆかなかった場合は、逆に大きな損失となってしまうのです。そのことを決して忘れてはなりません

FX取引は他の投資よりも儲けやすい仕組みとも言えます。

★FX取引は他の投資よりも儲けやすい仕組みとも言えますので、投資初心者でも上手く行けば簡単に利益を出すことができるようになっています。

なぜこのように言えるのかと言う理由は、レバレッジという特殊な機能があるからなのです。

FXというのは、外国為替証拠金取引という名前の資産運用の事を言います。

世界中で活発に取引が行われているので、外貨を交換するための相場も24時間動き続けているのです。

何よりこの取引の魅力はレバレッジという資産を倍増させることが出来る機能があることです。

例えば、10万円の資金しか持っていなくてもレバレッジを10にすると100万円の資金があるものとして取引が出来るようになります。

この機能は株取引における信用取引と似ている部分はありますが、FXの方が遥かに使い勝手が良くなっています。

外国為替証拠金取引という名称からも分かるとおり、レバレッジを利用するときには証拠金という担保を利用することになります。

普通、こうした担保は業者に対して預けなくてはいけなくなっているのですが、FXの場合にはそのような事をしなくても良いようになっているのです。

口座の中にレバレッジを利用できるだけの担保金があれば、その担保金を含めて取引をして良いようになっています。

仮に、5万円で100万円の取引をするために20倍のレバレッジを設定したとすると、5万円程度の証拠金を用意しなくてはいけません。

しかし、既に資金として5万円を所持しているので、この5万円を証拠金兼取引資金として利用できるようになっているのです。

最終的に5万円というお金が口座の中に入っていれば、特別に業者に対して預けるお金を用意しなくても良いので非常に使い勝手が良いわけです。

このように、FXでは誰でもうまく利益が出れば簡単に稼げる方法とも言えますし、実際まれにそう人が存在するわけです。

もちろん確率から言えば、大変少ない可能性がありますが・・・